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怪奇事件縁側日記「籠の中の鳥」22

考察ラッシュです。ホント。
考察の出典はウィキペディアから。
次回も考察が続きます。
では、どうぞ。

怪奇事件縁側日記 夏・1
「籠の中の鳥」


自宅に帰ってから、涼香はブルームーンと接触した。
『ふうん、そんなことがあったんだ。……僕もその桃原って人に会いたいな』
『おでこくっつけられても知らないわよ?』
『おでこくっつける?』
『なんかそういうのが好きみたい』
画面の向こうでブルームーンは何やら悟ったように「なるほど」と返してくる。
『それで、「かごめかごめ』がどうしてああなるの?……というか、そもそも「かごめかごめ」って何なの?』
そう打ち込むと、膨大な情報が返信されてきた。
『じゃあ、少し「かごめかごめ」についておさらいしてみようか』
『ええ』
『まずさいしょの「かごめ」とは籠目、すなわち竹で編まれた籠の編み目を表す、という説がある。これはスタンダードかもしれないね。もしくは「囲め」か「屈め」が訛ったもの。つまり、かごめ遊びをする際に、皆で「囲め、囲め」と呼び合っている説。これもわかりやすい。わかりにくいのはこの3つかな。処刑場を囲んだ竹垣を表している説。 籠目の形、すなわち六角形または六芒星のことであるとする説。ほら、籠の目って六角形とかペンタグラムに見えるでしょ?あとは「籠女」と書き、見た目が籠を抱いているような女性、すなわち妊婦のことであるとする説。これは都市伝説なんかでよくあるかな』
『確かにそれはよく見るわね』
都市伝説の信憑性については涼香は詳しくないのだが、妊婦が籠女というのはよく聞く話である。
『次、「かごのなかのとり」。「籠の中の鳥」であり、当時の風俗から考えて鳥は鶏である。 かごめ遊びの中で、「鬼」となった人を「籠の中の鳥」に喩えている説。「籠の中の鳥居」と解釈し、籠に囲まれた小さな鳥居、もしくは竹垣に囲まれた神社を表している説。ある点を籠目の形(六角形または五芒星)に結んで出来た図形の中心に存在する物を指している説。 籠目の形をした空間の中心に存在する物を指している説。籠女の中にいるもの、つまり胎児のことを指す説。または子供のことである』
『ええ』
籠められて外に出ることのない鳥がしゃがんで目を閉じる子供に通じる。籠というのは四方を囲まれ、外のことが分からないという状態の比喩なのだろうか。神社にしても胎児にしても同じ解釈が出来ると言えよう。
『次。「いついつでやる」はいくつかに絞られてくるかな。
1「何時何時、出会う」であり、「何時になったら出会うの?」「いつになったら出て来るの?」と疑問を投げかけている。
2「何時何時、出遣る」であり、「何時になったら出て行くの?」と疑問を投げかけている。
3「何時何時、出遣る」であり、「何時になったら出て行けるの?」と疑問を投げかけている。
4「何時何時、出やる」であり、「何時になったら出るのかな?」と疑問を投げかけるけれども、「出やる」の「やる」は西日本で、目下の者や愛玩動物に対して親しみを込めて使う敬語的語彙であり、共通語で的確な訳ができないらしいけど「出やがる」に近い意味で親しみを持つニュアンスみたいだね』
『ふぅん?いくつかって言うか出会うの、とか出てくるの、とか出て行くの、って意味が違ってくるだけなんじゃないの?』
『うん、それは僕も思うんだけれど、ここは解釈の余地ってあんまりない気がするんだよね。何時が何故反復されるのかとか、その辺は強調のニュアンスを出したいとかぐらいしか思いつかないんだ』
『なるほどね』
『じゃあ次行くよ。「よあけのばんに」とは「夜明けの晩」、つまり「夜明けとも言える晩」であり、午前4時前後の時間帯を指しているとする説。「夜明けの番人」であり、籠の中の鳥、つまり鶏のこととする説。……まぁ「夜明けの番人」ってのは歌詞の聞き間違いからこういう説が生まれたのかなぁと僕は思うんだけどね。「夜明けの晩に」は「夜明けから晩に至るまで」という意味であり、「朝早くから夜遅くまで」という時間の経過を表す説。「夜明けの晩」、つまりは光を見る前であり、胎児からの視点では臨月に当たるとする説。「夜明け」は夜が明けたときで、「晩」は夜のこと。つまり「夜明けの晩」とは存在しない時間のこととする説なんかがあるかな』
『え……胎児からの視点で光を見る前ってつまりは生まれる前でしょ?それならいつでも良いんじゃない?』
『まぁそうなんだけどね。都市伝説なんかを見ていると臨月だから夜明けの晩にする解釈が成り立つのかなぁと思うんだよね。ただどうして臨月でなければならないかは分からないんだけど……次に行っても?』
『ええ』
分からないのならば仕方がない。ブルームーンでも分からないのならば後で自分で調べる必要があるだろう。
『「つるとかめがすべった」とは「鶴と亀が滑った」であり、縁起の良い象徴の2つが滑るということで、吉兆、または凶兆を表しているとする説。「すべった」とは「統べた」に通じ、歌詞の解釈としては「鶴と亀が統べた」であり、鶴および亀に象徴される為政者または建造物を表しているとする説。あとは京都に伝わる童謡の歌詞「つるつる つっぱいた」が変化したもので、「ずるずると引っ張った」という意味とか、清元節の浄瑠璃「月花茲友鳥」の歌詞の「つるつるつるつっぱいた」が変化したもので「するすると突っ込んで入っていった」という意味とする説があるね。変わり種としては「鶴と亀が滑った」であり、長寿の象徴である2つが滑るということで、死を表しているとする説。これについてはもうちょっとあって、敦賀と亀岡を統べるで明智光秀が統治。まぁこれは「つるが」と「かめおか」の「つるとかめ」なんだろうね。長寿の象徴であり光秀の領地の「つる」と「かめ」が「すべった」ことによって光秀は死に、天下統一も出来なかった、そんな所かもしれない』
『吉兆と凶兆ね……これって光秀の話とくっつけられるんじゃない?光秀を倒す方……例えば豊臣秀吉なんかだと鶴と亀に象徴される為政者は光秀で、象徴の鶴と亀がすべったということは光秀が死ぬ予兆になる。それは自分が光秀を倒して天下を取れる吉兆だけど、光秀にとっては裏の意味で自分が倒される凶兆とか……』
『あ、それは良いね。うん、面白い。……でも次のに繋がるかと言えば……どうかな?』
『続けて』
『「うしろのしょうめん だあれ」……「後ろの正面」は、真後ろを表し、「真後ろにいるのは誰?」と問うているとする説。江戸時代、京都で「正面」と言えば方広寺大仏殿を指し、正面の後ろに葬られた人物(豊臣秀吉)を連想させているとする説。斬首された首が転がって、体は正面を向いているけれど首が後ろを向いて、「私を殺したのは誰?」と問うている説。あとこの「しょうめん」のところは一部の地域では「しょうねん(少年)」という歌詞の違いもあるんだよね。「後ろの少年誰」だともうこれは子供の遊びの域かもしれない』
『で、総括としては?』
『歌全体の解釈としてはまぁいくつかあるかな。
1元々児童遊戯の歌として成立したとする説。国語事典なんかに載ってる。籠の中の鳥=オニであり、「囲め、囲め、オニの人は何時になったら次の人と交代して出て来ることができるのでしょうか。後ろの正面は誰?」と解釈する。ただし「鶴と亀がすべった」の部分については「語呂やリズムを合わせる為」と曖昧にしているものが多い。つまりはこの説の解釈はまだ完成していないということかもしれないね。
2遊女説。提唱者は不明。一日中(夜明けの晩に)男性の相手をさせられ(鶴と亀が滑った)、いつここから抜け出せるのだろう(いついつ出やる)と嘆いているうちにもう次の相手の顔(後ろの正面だあれ)が見え隠れしている、という自由のない遊女(籠の中の鳥)の悲哀を表しているとする解釈。年季が明けるのを待つ新米遊女のニュアンスかな。
3日光東照宮説。これも提唱者は不明。埋蔵金と結びつけてテレビ番組等で紹介されていることがあるよね。日光東照宮の三神庫と呼ばれる建築物群や奥院には鶴と亀が対になって飾られている所があり、歌詞中の「鶴と亀がすべった」(鶴と亀が統べた)はこの彫刻を指しているとしているとする説。まぁ、埋蔵金のあるなしにかかわらず面白い説ではある』
『その二つって結構有名なんじゃない?』
『そうだね。でも有名どころとしてはまだあるよ。
4豊國廟説。宮本健次などが提唱。正面とは京都の豊国神社周辺(現在の正面通り)を指し、徳川家康を神格化する際に邪魔となった豊臣秀吉を神の座から引き摺り降ろす為に行われた、豊国神社の打ち壊しと、秀吉の棺を掘り返して庶民と同じ屈葬にして埋め直した事件を表したものである。これだと鶴と亀の解釈は長寿とか繁栄の象徴が汚されたことになるよね。
5芦名埋蔵金説。提唱者は不明。「鶴と亀」はそれぞれ芦名家の城の別名であり、埋蔵金の隠し場所を示している。他の部分についてはよく分からない。
6陰謀説。提唱者はこれも不明。「かごめ」は籠女と書いてお腹に籠を抱いているような女=妊婦を示し、「かごの中の鳥」とはお腹の中にいる子供を示す。その妊婦の家は相続争いで争っている最中で、1人でも相続人の候補が増えることに快く思わないものもいた。出産予定日もそろそろというある夜明けの晩、階段を降りようとした妊婦は誰かに背中を押されて落ちて流産してしまった。自分を落とし子供を殺したのは誰だという母親の恨みの歌という説。都市伝説で見られる説だよね。妊婦を突き落としたのは姑って説もある。
7囚人説。提唱者はやっぱり不明。かごめは籠=閉じこめるもの、つまり牢屋を指していて「籠め籠め」と牢屋に聞いている様。籠の中の鳥=オニは囚人である。鶴と亀が滑った=縁起の良くないこと、つまり脱走や死刑を表す。後ろの正面だあれ=死刑囚を呼びにきた監視、又は脱獄の手助けをするもの。いったい誰が来るのか?どんな運命になるのか?という説。
ほかにもいろいろあるけど、聞きたい?』
長い長いブルームーンの解説を読み終わったが、まだあるというのに涼香は頭がくらくらした。けれども聞いておいて損はない。
『ええ。お願いして良いかしら』
『もちろん。歌詞解釈以外の俗説としては、有名どころは二つだね。
1降霊術説。「カゴの中の鳥は」と歌っているところで円の中に人がいなければ霊を呼び出すという、コックリさんと同様の交霊術に使われる歌であるという説もある。都市伝説なんかだとこういうのが好きそうだけどね。
2呪術説。真ん中の子供に神様を宿らせるまじないであったとする説。こっちは民俗学なんかで有名で、確か柳田国男が提唱していたんじゃなかったかな?』
『へぇ……それで?』
『かごめかごめは色々な解釈があるけれど、鶴姫……いや、松谷暁姫と小夕は自分達なりの解釈をして、鶴を呼び出したんじゃないかな?』
『自分たちなりの解釈……』
そう、とブルームーンが頷く。
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テーマ : 連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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紅崎姫都香

Author:紅崎姫都香
誕生日:4月28日
血液型:A
趣味:小説書き、イラスト描き、楽器演奏
年齢:23。
好きな物(漫画と小説):いろいろ。ツイッターと二次創作ブログでいろいろ書いてるのが好きです。
カップリングもいろいろです。二次創作してるのが主な萌え。
色々なネタで呟きます→@kurekito

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