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杉田真由子の探偵日記「魔女の狩人殺人事件」31

推理編続きです。
真犯人が分かります。
動機は次回以降。
では、どうぞ。

杉田真由子の探偵日記
「魔女の狩人殺人事件」

「エリシアさん……あなたの発言が、不審だったのです。ダイアナさんが急に黙って俯いたのに気づいたとき、あなたはどんな発言をしましたか?」
エリシアが思い出すような素振りをする。
「警察を呼んで、と言ったわ。それがどうしたって言うのよ!親しい友達が殺されているのをみたらそう言うのは自然でしょ!」
「ええ……とても自然ですよね。死んでいる、と仮に私があなたに告げたとしたなら」
「あっ……そっか!ダイアナさんが死んでいるのを私たちが確認する前に言ってたんだ……」
未来が悲しそうな顔をする。エリシアとは仲が良かっただけに衝撃もひとしおなのだろう。
「で、でもそんなの、あなたたちの記憶違いかもしれないじゃない!言葉尻を捉えて難癖付けるなんて卑怯よ!」
「証拠ならあります。この片方だけのイヤリング、見覚えは?」
「ヴァリーの遺体の傍に落ちていた……」
「そうです。ヴァレンスさんの遺体の傍に落ちていたものです。この指紋を調べたところ、ほら。あなたの物ではありませんか?」
「……!」
エリシアのものと、イヤリングに付いた指紋が一致している。
「けど、それだけではあなたが犯人だという証拠にはならない」
それで、と写真を取り出す。ヴァレンス・スターアイの殺害現場だ。
「覚えてますか?」
「な……何を……?」
首を傾げるエリシアの代わりにか、アメリアが尋ねる。不確かだと言われればそうだが、あとの2人の件で確たる証拠を出せるほどに真由子には確信があった。
「毒を飲まされたミスター・スターアイは、香水の瓶をひっくり返して中身をそこら中にぶちまけました」
「そ、そうだけど……」
「さて、ミス・エイニー。彼のひっくり返した香水の匂い、何でしたっけ?」
「ええと……ラベンダー?」
優美が首を横に振る。
「いいえ。彼がひっくり返したのは五本です」
朱奈が後を引き取る。
「フレーバーはストロベリー、クランベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、そして限定品のグーズベリーです」
「……っ!」
「ベリー揃いです。そしてこれは、固まって置いてある、ということもなかった。果実と、あなたの名前を掛けたのでしょう。ミス・ベリーナ」
でもダイアナさん殺しは確定してませんよね、と真由子は言った。
「確かに言葉尻だけ捉えるのは良くありません。では、証拠をお見せします」
す、と真由子はソレを取り出した。洸が不思議そうな顔をする。
「タッパー?」
「そう、蓋付のタッパー。これ、見覚えありません?ジャムの容器なんですよね」
「そういえば……」
「この容器から、BTPの成分が検出されました。覚えてますか?先ほどのトリック」
「手拭きと食器に仕込んで、手に付着するようにした、ってものでしょ?それがどうしたの」
メアリがさっさと追い詰めろ、と言わんばかりに真由子に怒鳴りつける。よほど姉と婚約者、義兄の復讐をしたいらしい。
「ミス・ローズシープ、落ち着いてください。あなたは真実を知る権利がありますが、ここでこれ以上喚きたてられれば真実は永遠に暴かれません」
「私の言うことに従いなさい!さっさとその女を私に引き渡しなさい!」
「おことわりします。私はただ、真実が知りたいだけ。あなたの復讐につき合う気はないのです」
「なんですって!?この……」
ますます声を荒げるメアリに、みさきが制止をかけた。
「メアリ・ローズシープ。あんた、少し黙りなさい」
「いいですか?」
「どうぞ」
刺すように睨み付けたみさきにひるむメアリを一瞥して、真由子は続ける。
「それで、さっきミス・ローズシープが言っていた『手拭きと食器に毒を仕込ませて手につくようにした』トリック、一番重要なのはこれがどうやって運ばれるかと言うことなのです。つまり、この容器しかその役目を機能しようがない。そしてこの容器に、あなたの指紋が付着していました」
「……!」
「でも、それがエリシア様だという根拠はありません!たまたま触れてしまった可能性もあります!」
ケリーが叫ぶ。それは否めないので真由子も頷く。
「そうですね。たまたま容器が気になって持ち上げてべたべた触っただけの可能性もありますね。では、これならどうでしょう?」
最後の手段。
ビニール袋に入ったそれを彼女の目の前に突き出す。
「レオナルドさんにヴァレンスさんと服を換えて移動するように指示し、そこで話を聞くと書いた手紙です。……その差出人はエリシア・ベリーナ。……あなたです、エリシアさん……いえ、ヴィオリア」
「……!」
「ヴァレンスさんの指輪。あれはあなたのものですね?レオナルドさんとヴァレンスさん、そしてあなたの指紋が残されていました……極めつけは指輪の中に刻まれた名前です。あなたの名前と……ヴァレンスさんの名前でしたね」
俯いたハニーブロンドが揺れる。かくん、と膝を折って床に蹲り……彼女はまるで懺悔でもするかのように呟いた。
「しょうがないじゃない……全部、盗られたんだもの……」
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テーマ : 連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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紅崎姫都香

Author:紅崎姫都香
誕生日:4月28日
血液型:A
趣味:小説書き、イラスト描き、楽器演奏
年齢:23。
好きな物(漫画と小説):いろいろ。ツイッターと二次創作ブログでいろいろ書いてるのが好きです。
カップリングもいろいろです。二次創作してるのが主な萌え。
色々なネタで呟きます→@kurekito

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