しりたかった、こと
なんか最近短編しか書いていない……。たぶんCDばっか聞いてるからだと思いますが。
で、しかも暗いやつとラブラブ物が結構な比率って言う……。
あ、ちゃんと連載物もやります!
うん……「星祭りの詩」とか完結させますからね!
では、どうぞ。
「しりたかった、こと」
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いつか、知りたいと思っていたことは、やっぱり誰かに研究されていた。
天体のことだとか、宗教のことだとか、地面の下のことだとか。
何でだろうと思っても、誰も答えてくれなくて、自分で調べようと思ったら、誰かが研究して、完成形を提示していた。
初めてそれを知ったのは、そう、初めてパソコンを手に入れた日だった。
あれは、地動説の存在を知った日でもあった。
そう、ガリレオの。
うん。コペルニクスもだったね。
とにかく、誰も答えてくれない質問なのに、誰かがとっくの昔にはっきりカタを付けちゃっていたって、それが悔しくって悲しくってね。
私は部屋で、涙がかれるまで泣いた。
嘘つき、嘘つき、知らないなんて、何で言うんだって。
だけど、その気持ちは全く止まらなかった。
知りたい、知りたいと思う気持ち。
それが好奇心だと教えられたのは、もっと後だった。
その時は、泣かなかった。
嘘つき、なんて言わなかった。
でも、なんなんだろう。この気持ち。
時々私は変な気持ちを抱えて生きている。
友達に抱く気持ちとは全く別の気持ち。
どきどきして、きゅんとして。
かと思うと特定の人の一挙一動に一喜一憂して紅くなったり蒼くなったり。
パソコンで調べてもわからない。
辞書にも載っていない。
誰に聞いても、誰も答えてくれない。
これを調べようと思って、調べた結果が恋心、という感情だったことに驚くのは、数ヶ月経ったある日のことだった。
「……虹をね、追いかけていたみたいなのよ」
私は膝枕をして貰いながら呟いた。膝枕をしているところの彼は、はあ、なんて気の抜けた返事をする。もう少し、私が反応に困るような答えを返して欲しい。
「で、何かないの?」
「何かって、何だよ……ロマンチストとでも言って欲しいのか」
「ちがうわよ。普通、その相手は誰だとか聞く物じゃないの?」
彼は面倒くさそうに目を閉じた。普段が冴えない男だけに、こうしているとますますこいつに彼女が出来る日なんか来るのか、と思ってしまう。そう思うと、やっぱり不憫になってくる。
別に、恋愛対象として好きなわけじゃない。
それなのに、である。
「別に聞く気も。それより、何で虹なんだ?絶対近づけないとかそう言う理由?」
驚いた。
こいつは私の気持ちを、全てわかっているんじゃないか。
「そうよ」
「お前のことだからてっきり別の理由かと思った」
たとえば?と問うと、やけにあっさりした答えが返ってきた。
「綺麗だからとか、追いかけるまもなく散っていくからとか。その方がお前らしいと思った」
「私らしいって……」
どういう事なんだろう?
彼は、続けた。
「知りたいって思う気持ちはすごく綺麗なもんだろ?いつもそれを追いかけてるから、虹も綺麗だと思ってそういう表現にしたのかと思った」
今度こそ、本当に驚いた。
「そっちだって、十分ロマンチストだわ」
困ったような微笑みも浮かべずに、淡々と言ってのけるその態度に、ものすごく嬉しくなった。
だから、私は彼の額にそっとキスをした。
おわり
で、しかも暗いやつとラブラブ物が結構な比率って言う……。
あ、ちゃんと連載物もやります!
うん……「星祭りの詩」とか完結させますからね!
では、どうぞ。
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いつか、知りたいと思っていたことは、やっぱり誰かに研究されていた。
天体のことだとか、宗教のことだとか、地面の下のことだとか。
何でだろうと思っても、誰も答えてくれなくて、自分で調べようと思ったら、誰かが研究して、完成形を提示していた。
初めてそれを知ったのは、そう、初めてパソコンを手に入れた日だった。
あれは、地動説の存在を知った日でもあった。
そう、ガリレオの。
うん。コペルニクスもだったね。
とにかく、誰も答えてくれない質問なのに、誰かがとっくの昔にはっきりカタを付けちゃっていたって、それが悔しくって悲しくってね。
私は部屋で、涙がかれるまで泣いた。
嘘つき、嘘つき、知らないなんて、何で言うんだって。
だけど、その気持ちは全く止まらなかった。
知りたい、知りたいと思う気持ち。
それが好奇心だと教えられたのは、もっと後だった。
その時は、泣かなかった。
嘘つき、なんて言わなかった。
でも、なんなんだろう。この気持ち。
時々私は変な気持ちを抱えて生きている。
友達に抱く気持ちとは全く別の気持ち。
どきどきして、きゅんとして。
かと思うと特定の人の一挙一動に一喜一憂して紅くなったり蒼くなったり。
パソコンで調べてもわからない。
辞書にも載っていない。
誰に聞いても、誰も答えてくれない。
これを調べようと思って、調べた結果が恋心、という感情だったことに驚くのは、数ヶ月経ったある日のことだった。
「……虹をね、追いかけていたみたいなのよ」
私は膝枕をして貰いながら呟いた。膝枕をしているところの彼は、はあ、なんて気の抜けた返事をする。もう少し、私が反応に困るような答えを返して欲しい。
「で、何かないの?」
「何かって、何だよ……ロマンチストとでも言って欲しいのか」
「ちがうわよ。普通、その相手は誰だとか聞く物じゃないの?」
彼は面倒くさそうに目を閉じた。普段が冴えない男だけに、こうしているとますますこいつに彼女が出来る日なんか来るのか、と思ってしまう。そう思うと、やっぱり不憫になってくる。
別に、恋愛対象として好きなわけじゃない。
それなのに、である。
「別に聞く気も。それより、何で虹なんだ?絶対近づけないとかそう言う理由?」
驚いた。
こいつは私の気持ちを、全てわかっているんじゃないか。
「そうよ」
「お前のことだからてっきり別の理由かと思った」
たとえば?と問うと、やけにあっさりした答えが返ってきた。
「綺麗だからとか、追いかけるまもなく散っていくからとか。その方がお前らしいと思った」
「私らしいって……」
どういう事なんだろう?
彼は、続けた。
「知りたいって思う気持ちはすごく綺麗なもんだろ?いつもそれを追いかけてるから、虹も綺麗だと思ってそういう表現にしたのかと思った」
今度こそ、本当に驚いた。
「そっちだって、十分ロマンチストだわ」
困ったような微笑みも浮かべずに、淡々と言ってのけるその態度に、ものすごく嬉しくなった。
だから、私は彼の額にそっとキスをした。
おわり
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