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創作ブログ(旧『花待館』)です。 なお、当館内に掲載しております作品等については著作権を放棄しておりません。

「闇色の夜に狂い咲き」
わー。やってしまいました。
銀魂二次創作。
っていうか、本編更新する時間がなくてすみません!
ちょこちょこ短編から更新するしか時間が。
ってわけで、うん、銀/魂二次創作の方ですが、あれです。紅崎のオフの知り合いの方は、4月にでも卒業文集をご覧ください。そこにのっけさせていただいたものの、別カップリングものです。

というか、有り体に白状しますと、土/方×九/兵/衛です。
九ちゃん大好きなんですが、二次自体をあまり書かないため、これが努力の臨界点、のようです。
しかも前後編っていう。
では、どうぞ。

『闇色の夜に狂い咲き』



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狂い咲く花に包まれて、息もできない。
そう思うことがある。

ほんの数日前、なぜかホストクラブを開く羽目になった。攘夷派を監視する、という名目で。
松平公の命である。絶対だ。
しかも、なぜか店名は「誠」。
開店当日、土方はため息をつきながら、控え室で燕尾服と蝶ネクタイを渋々身につけた。

「……近藤さん」
「何だ、トシ」
「何だよ、この蝶ネクタイ」
「……なんだろうな」
絶対にホストじゃない。蝶ネクタイをつけたホストなんて、キャバクラが建ち並ぶこのかぶき町でも聞いたことがない。
「そういえば、トシ」
「なんだよ」
「招待状、出したか」
近藤の言う招待状とは、開店御礼で、知り合いに来店してもらって来客を増やす、という魂胆のための招待状である。
近藤は迷わず妙に出していたようだが。
土方だって、もちろん、出した。
来るかどうかはわからないが。

それからしばらくして、山崎の「お帰りなさいませ」という台詞が聞こえた。近藤が控え室を出て行く。どうせ妙が来たのだろう。予感はあたり、いつも通りものすごい効果音が聞こえた。

が、しかし、である。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
「……山崎君」
柔らかいハスキーボイスに、土方の耳から一切の喧噪が排除された。

控え室から、でる。
「あぁ、やっぱり、土方君か」
招待状、ありがとう、と、九兵衛が土方に微笑んだ。

「東城はだいぶ反対したんだけどな」
九兵衛の手の中で、ワインの氷が音を立てた。
「なんでも、ホストクラブとはキャバクラの男性版とかで」
「……いや、それは」
「顔のいい男性がマットの上で三十分一本勝負で」
「ちょっと待て、なんだそれは」
なんだその知識は、と土方はつっこむ。九兵衛はきょとんとして彼を見上げる。
その澄んだ瞳につい引き寄せられて、彼は彼女の肩を引き寄せた。
もちろん、投げられないように、両の手首をしっかり握って。
「な……にを……」
「ホストクラブってのは金使って日頃のストレスを発散させる場だ」
自分で言っててなんだか違うような気もしたが、腕の中で顔を赤くして硬直している少女には十分口説き文句として使える気がした。
「だから」
耳元でささやく。
「身体の力抜いて、ついでに気も抜いて、楽しんで行けよ」
九兵衛の身体がさらにこわばる。
「でも」
女だと言うことを知られたら、と九兵衛は案じているのだろう。
小さい頃からの枷が。
けれども、戸惑いと期待に瞳を揺らせるその姿はまさに女性のそれ。花にたとえるならば、今にも狂い咲きそうな、可憐な花。
「大丈夫だ」
店内のフロアは、今現在、客で溢れかえっている。が、上の階の座敷なら人はいないだろうと思った。そこならば、彼女から戸惑いを取り除けるのではないか、と。
「いくぞ」

なんか続きます。
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